ハイドロキノンはシミ消しや美白に大変効果がありますが、その副作用にも注目しておかなければなりません。効き目が優れている分、副作用の可能性があることをきちんと理解して、使用上の注意を守って使用しましょう。
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ハイドロキノンの取り扱いの上で、気を付けておかなければならないことはたくさんありますが、今回は、ハイドロキノンの酸化についてご紹介いたします。ハイドロキノンはとても酸化しやすく、酸化すると副作用をさらに出やすくなってしまうのです。
酸化を防止する保存方法とは
化粧品や薬などの取り扱いには注意が必要なものですが、ハイドロキノンは安定性が悪く、酸化しやすいので特に注意が必要です。ハイドロキノンは酸化すると茶色く変質し、その効能も低下したり失われる可能性があります。
そして、さらに悪いことには、ハイドロキノンが酸化するとベンゾキノンという刺激の強い成分に変化してしまいます。この状態で使用すると、肌に強いダメージを与え、赤みや炎症が悪化してしまうのです。
ハイドロキノンを保存する時は、ハイドロキノンは熱や光に弱いため、冷暗所で保管し、1か月くらいで使い切りましょう。酸化を防止するためには、冷蔵庫での保管がさらに望ましいです。
冷暗所で保管しなくていい商品もある?
市販のハイドロキノン化粧品の中には商品説明の欄で冷暗所で保管しなくても大丈夫という記述を見かけることがあります。
Q冷蔵庫保存がいいの?
A必ずしも冷蔵庫でなくても大丈夫です。冷蔵庫保存がいいとされているのは温度ではなく、扉を閉めた時に光が遮断されて真っ暗になるためです。そのため戸棚の中、洗面室の棚の中など暗くなる場所であれば常温保存で問題ありません。もちろん冷蔵庫に入れていただいても問題ありません。旭研究所 業務用ハイドロキノン 10g
こういった文面があったとしても、ハイドロキノンはちゃんと冷暗所で保管すべきと考えます。副作用や品質の低下を少しでも防げるようにしておくほうが安心して使用できますよ。
肌につけた状態での酸化にも注意
ハイドロキノンの酸化に注意が必要なのは、保存上の問題だけではありません。肌につけた状態でも、酸化は進んでいきますが、紫外線に当たると酸化がさらに速まり、ベンゾキノンに変化してしまいます。
そして、ベンゾキノンによる刺激で肌トラブルを引き起こしてしまうのです。ハイドロキノンの紫外線の影響は、それだけではありません。
ハイドロキノンはメラニンの生成を抑制するため、肌が紫外線の影響を受けやすい状態になります。メラニンはシミの原因になるものですが、もともとは肌を守るものです。
そのため、ハイドロキノンを塗った状態で紫外線を浴びると、かえって肌がダメージを受け、肌のシミを増やしてしまうことになるのです。
⇒UVケアが必須なハイドロキノンだけど蛍光灯の光もNGなの?
紫外線対策をしっかりとしましょう
ハイドロキノンは、紫外線の影響で酸化したり、肌トラブルをかえって悪化させてしまうため、紫外線対策は万全に行いましょう。外出する時はもちろん、室内にいる時も日焼け止めは怠らないようにしたいところです。
製品によっては紫外線対策をしなくても大丈夫で朝のメイクの時にも使えるというものもあるようですが、こういったものも一度はパッチテストをするなどで自分のお肌に合うかを確認したほうがいいでしょう。
昼間も使用していいと説明書に書かれているハイドロキノンクリームでも、夜のみ使用して紫外線を避けた方が安全です。肌の新陳代謝が活発な寝ている間に、集中してシミ、美白対策をしていきたいですね。
ハイドロキノンは、使用上の注意をしっかり守れば、シミや美白にとても効果のある成分です。酸化には特に気を付けて、安全な保存や紫外線対策をしっかりとしていきましょう。