UVケアが必須なハイドロキノンだけど蛍光灯の光もNGなの?

ハイドロキノンで美白

海外では長く使われてきたハイドロキノンは、日本では2001年から化粧品にも使用できるようになった比較的新しい美白成分です。

ハイドロキノンはシミや色素沈着、くすみの原因となる、メラニンの生成を抑えるだけではなく、メラニンを作りだすメラノサイトの働きそのものを抑える働きがあるため、シミを薄くする効果と予防をする効果があります。

メラニンを作りだすメラノサイトは皮膚を紫外線から守る役割があります。メラノサイトの働きそのものを抑える作用があるため、紫外線対策は絶対に忘れてはいけないことなんです。

ハイドロキノンと紫外線の関係

日焼け、シミ、くすみ、ソバカスなどは、肌が自分自身を守るために生産する、メラニン色素によるものです。シミ、黒ずみは怪我や衣類との摩擦、圧迫などでも発生するものですが、一番の原因はもちろん紫外線です。

紫外線を多量に浴びると、細胞に大きな負担を掛ける事は広く知られていますよね。メラニン色素はその紫外線を跳ね返し、お肌に強いダメージを与えないようにする為の防御機能です。

白人種の方が全身ソバカスができやすく、皮膚がんにもなりやすいのは、メラニンの生産量が少なく、紫外線の影響を受けやすいからです。

ハイドロキノンの美白作用には、

  • 既にできているシミやソバカスなどを薄くする作用
  • メラノサイトの働きを弱め、これから生産されるメラニン色素の量を減らす作用

があります。

メラノサイトの働きが弱まるという事は、それだけ紫外線に対する防御力も弱まってしまうという事も問題ですが、ハイドロキノンは光毒性があり紫外線に当たるとすぐに酸化しはじめ活性酸素を作り出し肌にダメージを与えます

これがハイドロキノンを使う時には紫外線が当たらないようにといわれる理由でハイドロキノンクリームを使うのは基本は夜間のみ、昼間に使っていいというハイドロキノンでも日焼け止めクリームをしっかり塗る必要があるのはこのためです。

⇒脇の黒ずみの美白にハイドロキノンクリームはどう使う?

どの程度のUVケアが必要?

たとえ短時間の外出でも、SPF10~20、PA+~++程度のUVケアが必要です。1時間以上の外出の際には、SPF20~40、PA++~+++くらいは欲しいところです。

衣類もUVカット機能付きのものや、紫外線をカットする働きの強い、色が濃く、織り目の詰まったものを選び、目から入る紫外線を予防するために、UVカット付きの眼鏡を着用しましょう。

色の濃いサングラスは瞳孔が開いてしまい、紫外線を受け入れやすくしてしまいますので、レンズは透明か薄い色のものを使うようにしましょう。

蛍光灯の光はUVケアしなくても大丈夫?

曇天や屋内でも油断は禁物です。直射日光が射さなくても、紫外線はあちこちに反射して屋内にも侵入してきますし、くもりの場合は雲に紫外線が跳ね返ってまた降り注いでくるので意外と紫外線量は高いのです。

意外ですが、蛍光灯でも僅かに紫外線が発生していますので部屋の中にいても若干の紫外線を浴びていることになります。蛍光灯の紫外線量は太陽光の1/1000以下ですが、ハイドロキノン使用中で気になるなら、外出する予定がなくてもUVケアはしておくと安心ですね。

紫外線量(目安)
晴天時の太陽光 3~5mW/cm2
蛍光灯 0.01mW/cm2

蛍光灯の紫外線量は蛍光灯からの距離は1cmのところで計測したものなので実際にはもっと低くなるはずです。ハイドロキノンを使用していないときの「シミ予防」として紫外線を考慮する必要はないでしょう。

LEDライトの紫外線はハイドロキノンに影響ない?

蛍光灯の代わりに使われることが多くなったLEDライトやLED電球。LEDライトはほとんど紫外線を含まないので夜間野外でも虫が寄ってこないことでも知られています。とくに家庭用のものは紫外線を出さないそうです。

一部、紫外線を含むLEDライトもありますが、通常は紫外線を発生しても蛍光灯と比較すると1/200の量だそうです。

⇒LEDは紫外線が出る? | 大塚商会(外部サイトへ)

蛍光灯よりもカーテン越しの紫外線に注意

日中にレースのカーテンをしている部屋ではUVカット加工カーテンを使っていても蛍光灯以上の紫外線が入り込んできています。昼間にハイドロキノンを使う人は少ないですが、朝の洗顔時にハイドロキノンがしっかり落ちていない場合もありますから日焼け止めクリームを使うようにしましょう。

また、就寝時でも朝方には完全な遮光カーテンでないなら紫外線が顔に当たる可能性もありますので、注意するようにしましょう。寝るときにハイドロキノン塗布個所に絆創膏を貼るなどで対策できます。

ハイドロキノンで美白後の持続性は?

シミがあった場所はシミができやすい箇所ですからハイドロキノンでシミを消した後に、UVケア、予防の美白ケアをおろそかにしていると、すぐシミが発生してきます。

シミができやすい肌質の人は遺伝だったり、極度の乾燥肌であることがほとんどですが、アルブチン、ビタミンC誘導体などのメラニンを作らせない作用が強い予防美白をきっちり行っていきましょう。

ハイドロキノンにもメラニンを作らせない働きはありますが、非常に強い成分で長期間使うことはよくありません。シミ消し期間中でも3か月までの連続使用にしましょう。3か月使ってシミがまだ消えていなくても1か月は使わない期間を設けましょう。

1か月お肌を休めてからまたハイドロキノンを使うようにしてください。保湿ケアはシミを予防するために重要なのでセラミド配合の化粧水やオールインワンでしっかり保湿する習慣をつけましょう。

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